PHPというとWEBアプリケーションのイメージが強いがコマンドプロンプト経由で実行してもPerlと同様非常に強力な言語である。
PHP4.3.4がインストールされていれば「PHPのフォルダ\cli\php.exe」がコマンドライン版PHPの実行ファイルになる(PHPのバージョンによって実行ファイルのある場所が違うので詳細はマニュアルを参照)。正しWindows版のインストーラーはパスを自動で通してくれないのでそのままだと
C:\php\cli\php hoge.php
という長いコマンドを打つことになる。これは面倒なので実際に使用するときは自分でパスを通すと良いだろう。NT系のWindowsなら「システムのプロパティ(Win+Pause)」の「詳細設定」、「環境変数」で設定できる。「システムの環境変数」にある「Path」を開いたら既存値の一番最後に
;C:\PHP\cli
を追加するだけだ。実際のフォルダは実行ファイルの位置に合わせて変更する必要がある。「OK」を押してウィンドウを閉じてWindowsを1度再起動すれば
php hoge.php
でどのフォルダにいてもPHPが実行できるようになる。
コマンドライン版のPHPはHTTPヘッダが送信されないなどCGIやモジュール版のPHPといくつか違う点がある。マニュアルを参照すればわかるが標準設定ではタイムアウトが無いことには特に注意したほうが良い。無限ループを含むスクリプトを実行すると強制終了されることなくリソースを食い潰すまで実行されてしまう。自分が画面の前に居ない状態で実行するスクリプトのデバッグは慎重に行った方が良いだろう。